義務の有無

健康診断と人間ドックは、「現在の健康状態を確認し、健康異常に対する早期発見と健康保持」という目的で行われるため、大きな目的は同じです。しかし、健康診断は職場や自治体で実施することが労働安全衛生法によって定められています。

その中でも、一般健康診断は事業者が労働者に対して1年に1回以上実施することが義務付けられているのです。一方で、人間ドックには法的な義務はないので、必ずしも受診する必要はありません。

ただし、人間ドックではより詳しい検査を受けられますので、気になる不調をしっかり検査することを目的に病院で受診される方が多くいます。

検査項目の違い

健康診断と人間ドックとでは、検査する項目数が異なります。健康診断の検査項目数は、一般的に10～15項目となります。受診する病院によって、自分で費用をプラスして項目を加えることも可能ですが、法定検査項目が定まっていますので、それを超える範囲の検査ができません。

一方で人間ドックは50～100と検査項目が非常に多くなっています。病院によって検査項目が異なりますので、受診されるご自身の目的にあわせて選ぶことをおすすめします。

費用の違い

健康診断は会社にお勤めの場合、特に自己負担をすることなく受診できる場合が多いです。一方で人間ドックの場合は、基本的に自費となります。ただし、所属している健康保険組合によっては、無料で受診させてくれたり、一部費用を補助してもらったりすることも可能です。